XANADU NEXT

1985年に発売された「XANADU」はたちまち多くのユーザーを虜にし、40万本というPCゲーム史上でいまだ破られることのないセールスを記録した。

巨大な地下迷宮、90種類のモンスターなどといった圧倒的なデータ量によって生まれた重厚な世界観。「カルマ」「鍵」といったシステムによって作り出された絶妙なゲームバランス。プレイヤー好みに能力値を振り分ける「キャラクターメイキング」による自由度の高さ…。当時のゲーマーを虜にした『ザナドゥ』の魅力をご紹介しよう。

1985年にPC-8801、FM-7、X1など各機種で発売。モンスターデータを40ページに渡り収録したマニュアルは、ユーザーの想像力を刺激し、ゲームの世界をより深く演出した。

ゲーム開始直後に行うキャラクターメイキング。与えられた所持金の範囲内でプレイヤーが自由に能力値を振り分けることができる。数値はゲームバランスに影響するため、その後のプレイが左右される。

10層からなる巨大な地下迷宮が冒険の舞台。一度街から地下迷宮に入れば簡単には地上に戻ってくることができない…そんなスリルも『ザナドゥ』に惹きつけられる理由の一つ。

キャラクターにはゲームプレイ中に犯した「罪」＝「カルマ」というパラメーターがあり、倒してはいけないモンスターを倒す、ゴールドが足りない状態で宿屋を使用するなど「悪行」を働くと増えていく。カルマが増えすぎるとモンスターを倒してもレベルが上がらなくなり、冒険に行き詰ってしまう。

「鍵」は迷宮で扉を開くために欠かせないアイテムだが、プレイヤーのレベルに比例して価格が上昇する。入手できるゴールドが有限なため、鍵を買う、アイテムを買う、武器を買う…といった決断も慎重に行わなくてはならない。

地下迷宮には90種類ものモンスターが潜んでいる。また、迷宮の奥深くに潜むボスはプレイヤーキャラの数倍はあり、戦いはまさに命がけ。「巨大なボス」はファルコムのもう一つの代表作「イース」にも受け継がれている。

全国のパソコンユーザーの支持を得て、『ザナドゥ』は数々の賞を受賞。雑誌の人気投票では17ヶ月もの間『ザナドゥ』が1位をキープした。

・PCマガジン誌年間 GAME BEST 10　グランプリ
・輝け！ポプコム大賞1986　グランプリ
・ログインBHS大賞　BHS大賞
・人気ゲームBEST50　グランプリ
・第8回日本ゲーム・オブ・ザ・イヤー　パソコンゲーム・オブ・ザ・イヤー
・1986年度GAME OF THE YEAR　OH ! CZ賞

ザナドゥシナリオII
1986年発売。モンスターやアイテム、マップのデータ量が前作よりさらに増え、さらに進化した『シナリオII』。『ザナドゥ』同様、ゲーム関連の賞を多数受賞した。

リバイバルザナドゥ
オリジナルの雰囲気は残しつつ、キャラクター、マップ、ビジュアルすべてを描き直したもの。PC9801対応。

リバイバルザナドゥ2リミックス
新マップ、新モンスターによって新たに作成された『リバイバル・ザナドゥII』と、先に発売されたリバイバル・ザナドゥの難易度を調整した『リバイバル・ザナドゥイージーバージョン』を収録したもの。

『ザナドゥ』をWindowsでプレイしたい、という『ザナドゥ』ファンの要望に応え、2002年に発売された。パッケージイラストはもちろん、パッケージの規格やマニュアルの内容までも忠実に当時の『ザナドゥ』を再現した。