[ 翼の民を求めて  |  登場人物    ]



旅立ち
私たちはその日のうちにエディスに向け出発した。遥かなアフロカへと思いを馳せていた私たちは、見えざる力によってエディスに引き寄せられていることに、このときまだ気づいていなかった。

エディスにて
私たちが期待に胸を膨らませているときだった。見知らぬ2つの人影が、私たちのテーブルの横でぴたりと立ち止まった。

再会
「赤毛のアドルだな?」
 男はそう言い、油断なく光る片目で私を見下ろした。私の返答を待つこともなく、彼は続けた。
「どうだ、俺たちと一緒に
 "世界の果て"を見に行かないか?」

カナンの大渦
「ここが渦の中心――
そして今、俺たちが目指している場所だ」
 胸の奥に力強い鼓動を感じ、私は改めて眼下の渦を眺めた。
 《カナンの大渦》、その先に広がるまだ誰も見たことのない天地……。ラドックの語る世界には、私の求めるものすべてがあった。

襲来  
9/18UP
船縁に駆け寄ると、私は海に視線を走らせた。
 東の海上に、波を分けて迫ってくる艦列が見えた。見守るうちにそれは舵を切り、砲列の並ぶ船腹をずらりとこちらに向けて揃えた。

アドル=クリスティン著
『翼の民を求めて』第一部より抜粋




 
CHARACTER