フルフェイスの仮面で素顔を隠した騎士で、華麗な剣捌さばきによる戦闘を得意とする。
かつて内戦の引き金を引いたテロ組織《帝国解放戦線》のリーダーと同じ名を名乗っているが装束や使用武器が異なっており、その正体は多くの謎に包まれている。
帝国占領期にクロスベルを治めていたルーファス・アルバレア元総督の指揮下にあった衛士隊の不穏な動きを単独で探っているようにも見えるが……。
かつて“殺し屋”として活動していた過去を持つ少年。
長さの異なる特殊な二本の剣を得物としており、戦局に応じて的確に近接戦闘をこなす。
クールな性格である程度の常識を弁えているが、相棒として行動をともにするナーディアに振り回されてしまうことが多く彼女の言動にはいつも頭を悩ませている。
ある出来事がきっかけで“殺し屋”として所属していた組織から抜け出し、ナーディアと二人で追手から逃亡する日々を送っている。
“殺し屋”としてスウィンとともに働いていた少女。
大きなぬいぐるみの中に様々な暗器を隠し持ち、中~遠距離戦において高い戦闘能力を発揮する。
常に気だるげでヤル気のない発言ばかりしているが、優れた分析能力を持ち、かわいらしい外見と演技力で相手を騙だます術すべに長けている。
スウィンとともに組織を抜け、逃亡の日々を送る中ある人物からの依頼を受けたナーディアたちは奇妙なトランクを運搬することになるのだが……。
人間の少女のような外見を持つ、ローゼンベルク製の小柄な人形。
人格を持ち、独立して稼働することが可能だが何故か自分自身に関する記憶を一切失っている。
ローゼンベルク製の人形であることを誇りとし、常に優雅であることを心がけているが半面、抜けたような言動を見せることも多い。
記憶と自身の正体を知るため、ある事件の最中で出会った《C》やスウィンたちと行動をともにするようになる。
とある“組織”で幹部を務め、自らを皇帝エンペラーのコードネームで呼ぶ謎の男。
組織の下位構成員を道具として酷使し、脱走者には無慈悲な死を与える非情な性格をしている。
重力操作を可能とする金色の古代遺物アーティファクトを身に付けておりその圧倒的な重力攻撃によって数多の肉体を押し潰してきた。
何者かの支援を受けるかたちでかつて組織から脱走した構成員2名を追跡しているようだが……。
各国でベストセラーとなった冒険小説。
殺し屋の少年《ソードの3スリー》とパートナーの少女《ソードの9ナイン》が組織を裏切り脱走を図るという筋書きとなっている。
二人の暗殺者の生き様を描いた本作は老若男女を問わず様々な年代層のファンを獲得しているが、「執筆者が不明」という謎めいた点もこの小説の魅力に拍車をかけている。
熱心な読者の間では、「主人公たちのモデルとなった人物を捕らえるため、“手配書”代わりにこの小説が各国で出版された」というまことしやかな噂話が囁ささやかれることも。