英雄伝説 閃の軌跡IV - THE END OF SAGA -

SEN NO KISEKI ダイジェスト 閃の軌跡II

警告 WARNING

このコンテンツには「英雄伝説 閃の軌跡II」に関する重大なネタバレが含まれています。

序章「帰郷~失意の果てに」

身体の痛みに、リィンは目を覚ました。

意識が朦朧としながらも、上体を起こす。

──ノルティア州《アイゼンガルド連峰》。

トリスタから遠く離れたその地は、深い静けさに満ちていた。

そこでは黒猫のセリーヌ、そして、機能停止した《灰の騎神》ヴァリマールがリィンの目覚めを待っていた。

セリーヌは現状をありのまま語る。

──あの日から既に1ヵ月が経過し、仲間を残してきた戦場には、もう戻れないという事を。

急ぎ下山をするリィンの前に、暗黒時代のゴーレム《魔煌兵まこうへい》が現れた。

先の戦いのダメージが残るリィンは、あと一息のところで膝をついてしまう。

魔煌兵は無慈悲にも剣を振り下ろした。

だが突如飛んできた強力なアーツ攻撃が魔煌兵の体勢を崩し、崖下へと追いやる。

アーツが発射された方角を見ると、遊撃士のトヴァルと皇女アルフィン。そして、リィンの妹エリゼの姿があった。

心強い助っ人に支えられ、温泉郷ユミルまで辿り着く。

雪景色が美しい故郷に、思わぬ形の里帰りとなった。

その後シュバルツァー男爵邸で、気を失っていた間の出来事を両親やトヴァル達から知らされる。

仲間は全員戦場から落ち延びたものの、現在は行方が分からない事。

エリゼとアルフィンは辛くも避難して来たという事だった。

郷内にある露天風呂。リィンは独り、失意に沈んでいた。

自分にもっと力があれば、貴族連合軍に学院を奪われる事も仲間を危険な目に遭わせる事も無かった。

そんな兄を気遣いやって来たエリゼの優しい激励によって、あの別れ際を思い出す。

リィンは仲間達を、そして彼らが信じてくれた己を信じ、《VII組》との合流を決意する。

しかし、過酷な運命はまたしてもリィンに襲いかかった。

リィン達がユミルを離れていた頃合いに、猟兵が郷を強襲したのだ。

銃声を聞きつけて戻ったリィンの目に、血を流す父シュバルツァー男爵と、倒れ伏した母ルシアが映る。

刹那せつな──リィンの咆哮ほうこうと共に鬼の力が暴走した。

我を失ったまま、憎悪に身を任せて猟兵達を圧倒していく。

必死に呼びかけるエリゼの声。父の存命、母の無事を知りやがてリィンは力を鎮めるのだった。

安堵する一同の前へ現れたクロチルダは、《四大名門》のアルバレア公爵が独断でユミルへ手出しをした事を詫びた。

そして猟兵達に、二度と郷に目をつけないよう“術”をかける。

そんなクロチルダの優しげな態度に気を許しかけた瞬間──

黒衣の少女が不思議な人形に乗って出現した。

不意を突かれたまま為す術は無く、エリゼとアルフィンが攫われてしまう。

リィンは遠のくエリゼ達に手を伸ばし、『絶対に取り戻す』と叫ぶほかなかった。