英雄伝説 閃の軌跡IV - THE END OF SAGA -

SEN NO KISEKI ダイジェスト 閃の軌跡II

警告 WARNING

このコンテンツには「英雄伝説 閃の軌跡II」に関する重大なネタバレが含まれています。

幕間「白銀の巨船」

パンタグリュエルに招待されたリィンは、カイエン公爵から連合軍へ勧誘される。

今、第一の目的は内戦を終わらせる事で、リィンが加わればそれを1日でも早く実現できる。

エリゼ達の身の安全を引き合いに、『何のために剣を振るうのか』を考える様、ルーファスからも言われてしまう。

客室で公爵への返答を思案していると、気さくな様子でクロウが訪れる。

なぜオズボーン宰相を憎んでいたのか。なぜ《帝国解放戦線》を立ち上げたのか。

クロウはリィンの真剣な問いかけに、仕方なさそうに語り出す。

《ジュライ市国》。その市長だった祖父。すべてはオズボーンの巧みな策略により、“帝国への帰属”という形で失われた。

カイエン公をスポンサーに、オズボーンに恨みを抱く仲間を集め《帝国解放戦線》を結成。

公爵と接触していたクロチルダの導きで《蒼の騎神》と邂逅、起動者となった。

そして身分を偽装し、トールズ士官学院に入学。

すべては計画のため──ギリアス・オズボーンの首を獲るために。

その後、艦内を回って訪れた主賓室では、攫われたはずの皇女アルフィンが待っていた。

アルフィンによると、エリゼは別の場所で他の皇族と幽閉されているという。

——連合軍に加わって内戦を終わらせ、エリゼを解放してやるべきじゃないか。リィンはそんな考えが募った。


するとアルフィンは瞳に涙を溜め、リィンを叱咤激励する。

『エリゼを“理由”にしないでほしい』

『あの子は、貴方が望む道を歩むことを、誰より願っているから』

己の未熟さを理解したリィンは、鬼の力で自らを強化する《神気合一》を習得した。


エリゼの想いを胸に、アルフィンを連れてパンタグリュエルからの脱出を決行する。

次々と立ち塞がる難敵を“鬼化”状態で振り切り、艦内を駆け抜ける。

甲板へ出ると、クロウが待ち構えていた。

久々に生身で剣を交える2人。リィンは鬼化を使いこなし、クロウの双刃剣を弾き飛ばした。

が、このチャンスに力が途絶えてしまう。

さらには、先ほど引き離した追手が甲板に合流してきた。退路は無く、絶体絶命の状況。

その時、聞き覚えのある機関音を響かせ飛来する紅き翼──

高速巡洋艦《カレイジャス》からサラやクレア達が降り立った。エマの転位陣で《VII組》も姿を見せる。

続々と現れる援軍に驚きを隠せないリィン。そこへ、さらに意外な人物が現れた。

カレイジャスの所有者であり士官学院の理事長──オリヴァルト皇子。

膠着状態となった戦況で、この場は貴族連合軍が手を引く。

カレイジャスは再び上昇し、最大速力で離脱するのだった。